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あかねこのなかみぶろぐ。えそうこ。
25 . November
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17 . May
夢の話。

自分で言うのもなんだが、

昔から俺の夢は妙にリアルで結構ぶっ飛んでるわりに

物語みたいになってる。








そこは岬であった。

俺は30~40年の中年男で、とても汚いナリをしている。

おそらくギャンブルに失敗し、借金を背負ったというところだろう。

人生がどん底に落ちた面持ちで、この岬の先に立ち、海を眺めている。

海は深く、大きく、「いつでもお前を呑み込んでやるぞ」と

自分の脚を沈めさせるのを待っているかのようだ。

どうにも、俺はその誘惑に勝てそうになかったので

このまま死んでしまおうか、どうしようか、と悩んでいると

ふと、何者かの視線が刺さった。



俺は仰天した。

いつ現れたのか、その岬の荒々しい風貌とは対照的な、

白いセーラー服の可憐な少女が傍に立っていた。



少女は俺と目が合うと、にこりと笑う。

俺も少女を見ている。

何故ここにいるのか、とお互い聞きもしない。

ただ見つめあい、惹かれ合うかのように

俺たちはそこに立ち尽くしたままである。



少女は麗しかった。

どこの部位を見ても、何もかも腐りきっている俺には眩しかった。

目、唇、鎖骨、手首・・・そして太腿。

自分には少女趣味<ロリータコンプレックス>は無いと思っていたが、

その性的倒錯を、今になって自覚する。

どれも愛おしく、それはある種の欲求へと変わっていった。

俺はしばらくの間、その欲求に任せ、少女を抱く妄想にふけったが

その妄想はすぐ、波の音でかき消された。



長い間見つめあった後、お互いに距離を近づける。

少女は俺を見上げ、またにこりと笑うと、

その白く細い両方の手を、俺の頬に添えた。

この先どうしたら良いか、なんて考えずとも、本能で察する。

俺はその両手を愛しいように握る。

少女の顔は高揚している。



二人は目を閉じた。

体中の全神経が、少女と触れている部位に集まる。

熱を確かめ合うように、互いに何度も唇を重ね合わせる。





もう怖くない。





波の音が世界を支配している。

大きな波が去ったとき、二人の姿はなかった。

岬は孤独に、また深い蒼を織り成している。






・・・そんな夢の話。

寝ても覚めても、ロリコン趣味。
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